番外編 その1


1.そうか、お前があの…

フォシテス「…そうか、分かったぞ。人間風情でありながら魔力の匂いを漂わす者!お前がクラトスか!」
ユアン「私はクラトスではないのだが…。それに人間じゃなくてハーフエルフだし。」
フォシテス「ならば一体お前は何者なのだ?」
ユアン「フ…。聞いて驚け!私こそクルシスにその人ありと謳われた四大天使。ユアンだ!」
フォシテス「ユアン?…………そんなのいたっけ?」
ユアン「……」

−おわり−



2.野生

「オリジンの封印を解きたければ私を倒すがいい。」
「ユアン!待て!」
「…オリジンの封印の前で待つ。」
 ロイドはユアンを慌てて止めたが、彼はそれを振り切り外へ出て行ってしまった。
「くそっ!勝手なやつ…。」
「ねえ、ロイド。これって決闘ってことだよね。だったら確実に倒せるように修行とかした方がいいんじゃない?」
「コレット?……まあ、言われてみればそうだな。よし!それじゃあ、取り敢えず修行の旅にでも出るとするか。」
「うん!」

 こうして一年後、修行を終えたロイド達は石碑へと向かったのだった。
「あれ?ユアンがいないな。人を呼びつけておいてなんてやつだ。(←お前こそなんてやつだ)」
 すると背後から声が聞こえてきた。
「…やっと来たか。随分と時間がかかったのだな。」
 振り返るとユアン(らしき人物)が焚き火の前であぐらをかいて座っており、骨付き肉にかじりついている。獣の皮を腰に巻き、髪の毛はぼさぼさでひげも生えていた。
「あんた…ユアンなのか?」
 おずおずと尋ねるロイド。
「何を言っている。見て分からんか。」

(分からないから聞いているんだけど…)

「せっかく来たところ悪いのだが、見ての通り今食事中でな。ちょっと待っていてくれ。お前らも食うなら焼いてやるが?」
「…いえ…遠慮します。」
「そうか。では、早々に済ましてしまうからな。」
 再び肉にかじりつくユアン。

「……なんていうか、その…見事に自然と一体化しちゃってるね。」
 とコレットが言えば、ジーニアスも、
「うん。すごい順応力だ。」

 それからロイド達は、ワイルドなユアンが食事を終えるまでひたすら待ち続けたのだった。


−おわり−