エピローグ
「うわ〜すごい綺麗だね。あ、流れ星だよ、天使様。」
ゼロスは感動の声を上げながら隣のクラトスを見た。クラトスは目を閉じたままじっと動かずにいる。
「天使様?」
少ししてクラトスは目を開け、照れたようにゼロスを見た。
「…いや、私もたまには星に願い事でもしてみようかと思ってな。」
ゼロスはクスリと笑う。それを見たクラトスは拗ねたようにソッポを向いた。
「もういい!!金輪際、私は願い事などせぬ。」
「違うって。天使様を笑ったんじゃないから。俺様もちょうど願い事していたトコだったからさ、天使様も同じ事してたんだ〜て思ったら何だか嬉しくなっちゃって…。で?天使様は何をお願いした訳?」
「私は、このまま何時までもゼロスと一緒に居られるようにと…」
クラトスの顔が真っ赤になる。
「バッカだな〜、天使様は。そんな事お願いするまでもないっしょ?ずっと一緒に決まってるんだから。」
「ならばお前は何を願ったのだ?」
「エッヘッヘ〜。俺様はね〜。お姫様にキスできますようにって。」
「姫?ヒルダ姫とか?」
「違うって。天使様わざととぼけている訳?俺様の姫様は目の前にいる人に決まってるでしょ。」
クラトスはキョロキョロと周りを見回したが、二人の他は誰もいない。それも当り前だ。ここは、二人だけの家なのだから。だとすると…
そこでクラトスは、ゼロスの視線の先には自分しかいない事にようやく気付き再び真っ赤になった。
「ば、馬鹿者が!私は男だ。姫の訳がなかろうが!」
「いんや、俺様にとってはクラトスはお姫様だよ。生涯守り抜くって誓ったただ一人の人だもん。たとえ男だろうともね。」
「私が姫ならお前は王子様だとでも言う気か!!」
「う〜ん、そうかもね。俺様王子なんていう代物は嫌いだけどね。…て、言う訳でお姫様。口付けをさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
ゼロスは宮廷でするように深々とお辞儀をした。
「勝手にしろ!」
「はい。勝手にさせて頂きます。」
そうしてゼロスはニッコリと笑ってクラトスにキスをしたのであった。
そんな微笑ましい二人の姿を見守るかのように、空にはたくさんの星々がいつまでも輝き続けていた。
−願い 終−
珠里様、この度はリクエスト有難うございました。
リクエスト小説第二作目。ゼロクラ甘々で、とのリクエストでしたが…。
申し訳ありません。どこが甘いんだよ!て事ですよね。(汗)
色々努力はしてみたのですが、やはり、珠里様のようにはいかないようです。(当たり前だろ!)
お気に召さないようならおっしゃって下さい。珠里様の納得なされるまで何度でも書き直しますので。